ふしみのブログ

英語と旅行のノート

【装備編】アイスランド・ロイガヴェーグルトレイルの歩き方

2018年8月にアイスランドのロイガヴェーグルトレイルを歩いてきました。この記事では、歩くために準備した装備や調理用具等をまとめます。

f:id:rfushimi:20190420170148j:plain

テント泊 or 山小屋?

まず装備を決める

山小屋の予約はせず、テント装備で行きました。ロイガヴェーグルの山小屋は、予約がない場合日本のように定員以上に人を受け入れることはありませんので、テントを持たずに歩くためには山小屋を全行程予約する (かつ行程通り歩く) という前提が必要になります。日本からも山小屋の予約は可能なようですので、詳しくは他のサイトを参考にしてください。

私たちの場合、出発日の天候が悪いようなら出発を1日ずらしてもよいように予定を組んでいたので、出発時点での山小屋の予定はありませんでしたが、1日目の山小屋に着いたときに次の山小屋に電話で予約できるか確認してもらったところ予約が取れたので、2日目に山小屋に宿泊しました。湖の近くの美しい小屋で、シャワーやキッチンを利用しながら装備を乾かしたりできてすごく助かりました。ロングトレイルがはじめての方は、私たちのようにテント泊装備を持っていきつつ2日目のみ山小屋に宿泊、というのもおすすめです。

f:id:rfushimi:20190420170137j:plain

f:id:rfushimi:20190420170304j:plain

装備

ロイガヴェーグル・トレイルは北緯60度のアイスランドにあるということもあり、夏でも非常に気温が低くなります。日本の山に慣れている方向けに例えると、いわゆる残雪期登山に近い装備を準備したほうがよいと思われます。但し、傾斜は緩いのでアイゼンは不要ですし雪崩等の対策は必要ありません。

具体的な装備のリストはこちらです。細かいものは省いています。

  • ザック (グレゴリー バルトロ85L)
  • ハードシェル (ベータSL)
  • 保温着 (ダウンジャケット, 化繊長袖インサレーション)
  • 肌着 (ジオラインの中厚手)
  • ストック (BLACK DIAMOND、スノーバスケットなし)
  • 3シーズンテント (KELTY TN2)
  • シュラフ (モンベル アルパインダウンハガー#2)
  • シュラフカバー (SOL エスケープビビィPRO)
  • マット (KLYMIT イナーシャオゾン)

日本出発前に試しに詰めた際のパッキング重量は合計21kgほどだったと思いますが、出発直前に測ったわけではないので不正確です。期間中はしとしと長く降る雨が多かったので、撥水加工のトレッキングパンツが役立ちました。完全防水のレインパンツも持っていきましたが、結局幸運にも必要になるほどの大雨はありませんでした。

シュラフモンベル#2 (コンフォート0℃・3シーズン) 単独だと、1日目の山小屋の寒さに耐えられないかもしれません。エスケープビビィ等の保温性のあるカバーを付けるか、#1クラス (コンフォート温度-5℃・4シーズン) を持っていくことをおすすめします。

小屋泊の場合、暖房が効いているので#2で十分です。またレイキャビクのキャンプ場は標高が低いので、夏のあいだは#2で十分でした。

f:id:rfushimi:20190420170137j:plain

食べ物

3泊4日のロングトレイルなので、食べ飽きることのないよういろいろと取り混ぜて用意しました。QOL大事!

  • アルファ米
  • サラダパスタ+パスタソース
  • フリーズドライおかず (カレー・ハヤシライス・親子丼)
  • イギリス製のレトルト登山食品 (警戒していたが実はかなりおいしいことが判明した)
  • 野菜1日これ1本 (コンパクトタイプ) x 日数分
  • フリーズドライ系スープ (ポタージュ・味噌汁)
  • あさげ
  • エナジーバー (KIND)
  • みかん

などなどを持っていきました。 雪解け水は豊富で煮沸なしで飲むことができます。小屋にも必ず水場がありますので安心感があります。標高が高く夏でも寒いので、味噌汁に入れるための乾燥麩やわかめを持っていたのはかなり重宝しました。

料理事情

基本はテント泊のときと同じくガス調理です。

テント泊の場合キッチンで洗うことができないので、キッチンペーパーで汚れを取った後、殺菌できるアルコールティッシュで消毒します。キッチンペーパー1巻 (もしくはトイレットペーパー)、ウエットティッシュジップロック等に入れて持参することをおすすめします。

f:id:rfushimi:20190420170217j:plain

f:id:rfushimi:20190420170226j:plain

2つめの小屋 (アルフタヴァトン) では小屋泊にしたので、キッチンが利用できました。アルファ米とレトルトを組み合わせて、ロイガヴェーグルの真ん中にしてはかなり豪華な晩御飯を食べることができました。(荷物を分散できる団体参加者たちはもっと豪華なごちそうを作っていて羨ましかった…)

f:id:rfushimi:20190420171234j:plain

最後の小屋 (エムストル) にはテント泊者向けの食事用のビニールハウスがあります。いつ風雨が来るかわからないロイガヴェーグルでは本当にありがたい存在です。

f:id:rfushimi:20190420171833j:plain

f:id:rfushimi:20190420172131j:plain

f:id:rfushimi:20190420171823j:plain