ふしみのブログ

英語と旅行のノート

友人関係をつなごう

ブログのネタに困っていたら質問をもらったので書いてみます。おそらくイベントというのは料理パーティとか旅行とかどこか遊びに行ったりとかのことを指していると思うので、それを前提にします。

この記事はふしみ Advent Calendar の10日目の記事です。

 

 

(うまくいきそうなら) 友人をマージしてみよう

正直そこまで多くの人に好かれるというか、友人が多いタイプではないと思うのだけど、思いついたイベントをいろいろと実行できているのは「ふしみの友人同士が(何故か)だいたい知り合い」という関係を維持できているからかもしれない。おそらく年に5-6回開催してるホームパーティのおかげで、仲のいい大学の友人やサークルの友人同士、さらには同僚たちが知り合いになってくれたので、楽しいことをやるときにクラスタをまたがって人を誘いやすくなったのだと思う。

 

果たしてこれが他の人にも適用可能な話なのかはちょっとわからないけど、社会人ともなると中々忙しく予定の調整もつけづらくなるのは確かである。「あるグループでやりたいことを考える」よりも、「やりたいこと (ex. 料理, 旅行)」を中心にグループをまたがって気の合いそうな友人たちを引き合わせてみると意外とうまくいく、ということもあるのではないだろうか。

 

なかなか強引な話に聞こえるけど、実は多少の理屈もある。

実際のところその2人は「今まであなたと友人関係を続けている」という点において、何かしらの共鳴する雰囲気を持っているという点で、全くランダムに選んだ2人に比べて「意外と話が合う」という可能性は高いからだ。

○○のグループ、××のグループのみんなを知っているあなただからこそ、「実はこの2人は気が合うのではないか」という引き合わせができる組み合わせを探してみればよい。その2人を引き合わせたら、あとはその人達を媒介に他の人も誘いやすくなる。

 

実のところ、昔から続いている友人関係っていわゆる「いつものメンバー」が段々と強固なものになって長く残っていることが多い。気は合うけれど、意外と (特に学科や部活で会った友人なんかだと) それぞれの最大公約数的な趣味や仕事の話題が残ってないことも多いのだ。あんなにいつも同じ時間を過ごしたのに、卒業・退職などで少し離れたとたん会わなくなる友人グループも多いと思うのはそういう理由もあるだろう。

そういったグループよりも、「この人はこの雰囲気を楽しめそうだ」「この人はこのノリは苦手そうだ」というのを意識してあなたが引き合わせたグループのほうが、意外と細く長く続く友人関係を構築できる、というのもあり得る話ではないだろうか。

 

ただしこの方法のデメリット?として、自分をおいて勝手に仲良くなって遊びに行ってしまう、という可能性もある。嬉しくもあり寂しい。

 

 

写真は本文と関係ないモロッコの仮面です。

 

黒部五郎岳・三俣蓮華・双六岳を2泊3日縦走した

山は天気ゲーであることを再確認した、快晴3日間の北アルプステント泊縦走記録。この記事はふしみ Advent Calendar の9日目の記事です。

 

登った日: 2018年8月11日-13日 (2泊3日+予備日1日)

毎日あるぺん号で折立登山口まで行って、初日は薬師岳キャンプ場泊。2日目に黒部五郎小舎。状況が良さそうなら3日目に一気に下山、もしくは三叉小屋・鏡平で宿泊というコース。近年は日本最後の秘境と呼ばれる雲ノ平のほうが人気らしいが、黒部カールの中に佇む黒部五郎小舎もなかなか良いと聞いていたのでピークハントを選んだ。

 

テント泊装備で長距離を歩くということをやったことがなかったので、翌月のアイスランド・ロイガヴェーグル縦走に向けた練習も兼ねている。  

 

1日目

折立の登山口からスタート。

薬師峠小屋まではひたすらの登り。心が折れそうになる。高山とはいえ暑い。

だがしかし、快晴なので樹林帯を出れば超気持ちいい景色が広がってる。もう何でも許せる。

 

この縦走を決行した日は山の日をはさんだ3連休 (8月10日-12日)。

 

折しも関東は外出も躊躇われるくらいの猛暑が続いており、「標高3000mくらいまで登れば涼しいのでは」という発想で2週間位前から計画を立てた。天気が悪ければ気軽にキャンセルできるようソロで計画していたのだけど、SCWによるとなんと3連休は全国的にずっと快晴。これは行くしかない、と月曜日にバスを予約した。

 

登山をやる人にとって、天気予報というのは無料で毎日で引けるガチャのようなもので、もちろん曇りや雨でも楽しい登山というものはあるものの、晴れのほうが圧倒的に気持ちいい。何ヶ月も前から日程を決めて準備するよりも、いつでも行けるように計画と装備だけは揃えておいて、晴れそうな週末にエイヤと行ってしまうほうが楽しめる。ということに最近気づいてしまった。ただしこれをやると、友達からの週末のお誘いについて「天気によっては行ける」などという(めんどくさい)回答をせざるを得ない。理解のある友達は貴重であるなあ。

 

 

太郎平から薬師峠キャンプ場 (右奥) に向かう木道。前方には薬師岳が見える。山に囲まれた北アルプスは自分が登らない山も見て楽しめるのがいいですね。

 

PeakFinder というアプリを入れていったら、山の同定にすごく役立った。太郎平で使っていたら周りの登山者によく話しかけられたので宣伝しておきました。

 

PeakFinder AR

PeakFinder AR

  • Fabio Soldati
  • 旅行
  • ¥600

 

 

 

薬師峠テント場泊。ここには水場・トイレ以外の設備はないので、テントサイトの受付は太郎平小屋まで戻って(先程の木道を20分程度)取る必要がある。「ピークシーズンはテント場でも受付可」という情報を信じて行ってみたが結局戻る必要があった。

水場も十分、川の近くで涼しく過ごしやすいテント場でした。

 

晩ごはんはアルファ米と、石井山専の店員さんにおすすめしてもらったアマノフーズのカレー。ゴロゴロとフリーズドライの野菜が入っててたしかに美味しかった。

 

夕方までやることもないので、太郎平への木道を散歩したりした。

 

2日目

目指す黒部五郎岳はこの稜線の上。昨日は1000m登ったけどまだ登ります (登山口1300m→太郎平2300m→黒部五郎岳2800m)。

 

太郎岳→北ノ俣岳の開けた道が、(快晴なのもあって) とても気持ちよかった。絵本や子供のころ書いた絵の中にいるようで、浮遊感があるような不思議な感覚だった。

北ノ俣岳への稜線がすぅーっと伸びている。

 

北ノ俣岳で計画を立てている知らないお兄さん。気持ちよさそうだ。

 

山座同定をしているらしいお兄さん。楽しそうだ。

 

北ノ俣岳からは少し下ってからまた上り。ここの部分はかなり急だった。

 

快晴なので登るルートはほとんど視界に入っている。見えてるのになかなか着かない。。

 

黒部五郎岳という特徴的な名前の由来を調べずに来たのだけど、「五郎さんはこの山とどんな関わりがあるのだろう?」と考えながら登っていた。なかなか個人の名前がついた山というのは珍しい。

 

黒部にあるゴロゴロした岩がある山という意味らしい。なんだそれは…

正確には、登山用語でこういった岩石からなる山肌をゴーロと呼ぶのだが、ここから転じて山名となったとのこと。

 

黒部五郎は人名ではない。山中の岩場のことをゴーロという。五郎はゴーロの宛字で、それが黒部川の源流にあるから、黒部のゴーロ、即ち黒部五郎岳となったのである。

 

深田久弥日本百名山

 

 

岩の上はバランスが取りづらくなかなか登りにくい。道の目印はないので、ソロや慣れてないパーティで行くときは少し注意が必要。

野口五郎の肩に (肩と付くと人名にしか読めないが分岐点の名前である) ザックを置いてからは全身を使ってガシガシと登ってゆく。傾斜はそこまでないので怖さはさほど感じないけど、なんだかクライミングしてるみたいで新鮮。

調子に乗って進んでると、たまにハイマツに道を遮られる行き止まりもある。

 

そんなこんなで登頂。水晶岳鷲羽岳も見える!

行動食を食べてしばし休憩。ここからは黒部岳の西側に広がる黒部カールを下っていく。

実は2日目の朝までは、ギリギリ飛ばしていけば三俣小屋まで行けるのではないかと画策していたのだが、五郎岳と黒部カールの絶景を目にしてそれは諦めた…!

ぼくは結果的に2泊3日でこの行程を完了したけど、もしこのブログを読んで同じルートを検討している人がいたら、見どころの多い行程なのでできれば3泊してほしいと思う。その場合は、鏡平か三俣小屋で1泊することになるだろう。

(2泊の予定で行く人でも、天候やトラブルに備えて少なくとも安全上3泊分の装備と日程は確保して向かってくださいね!)

 

黒部カールは氷河で削られた特徴的な地形。

 

「神庭」とも呼ばれるらしい。そんな大げさな、と思っていたけど確かに神秘的。氷の下でどうやってこんな岩が残ったのか?

 

特徴的な割れ方の雷岩。

 

3連休ど真ん中ではあるが、さすがに縦走しないと来られないエリアだけあって人はほんとうに少ない。黒部カールでは4-5人しか人に会わなかった。

 

カールに入ってからは道がわかりにくい。山小屋の方々がつけてくれた目印を頼りに進むことになる。

合っている道には「○」と書いてある。 

ここを渡れということらしい。

 

 

 

そうこうしているうちにカールを抜け、

黒部五郎小舎についた。深い山にかこまれたロケーションと、赤い三角屋根が特徴的なこぢんまりとしたいい小屋。

ここで1泊。人も少なく雰囲気も設備も申し分なかったけど、虫が多くて難儀した。周りはトレランの人が多かった。

 

3日目

3日目は午前4時発。周りのテントは2時くらいには動き出しはじめててすごかった。

朝焼けの三俣蓮華岳。残雪が美しい

槍ヶ岳も近づいてきた!

 

幾重にも折り重なる山々の屏風。

 

ここまで来たら双六岳はもうすぐ。

 

右奥の特徴的な形の山が笠ヶ岳

 

双六岳でおもしろいのはこの広い稜線。月面のようだ。。

 

双六岳からの下りも美しく楽しい。

直降ルートは残雪の影響で閉まってるので巻道を通ります、

 

あとは新穂高温泉まで降りるだけ!バスを逃すと帰る手段がないので終バスに気をつけましょう。あと、長い下りを早いペースで降りるときは足指の爪にお気をつけください。切り忘れて中で圧迫され、あとで中指の爪が剥がれました (ちゃんと生えてきた)。

タイム

1日目
折立 7:30
太郎平 12:00
薬師岳テント場 13:00
最初の2時間がいちばんきつい。

2日目
薬師岳テント場 5:20
太郎平山頂 5:55
北ノ俣岳 7:50
中俣乗越 9:05
黒部五郎岳 11:00
黒部五郎小屋 14:00

3日目
黒部五郎小屋 4:00
三俣蓮華岳 6:20 (休憩30分)
双六岳 8:00
双六小屋 8:40 (休憩30分)
鏡平山荘 11:10 (休憩20分)
わさび平小屋 14:10
新穂高温泉 15:30

装備

ザックはロイガヴェーグルでも助けられたバルトロ85 (TrekInで購入)。テントはKelty TN2。寝袋はモンベル ダウンハガー800 #2を持っていきました。

 

今すごいと思っているひと3人

同年代で作り続けている人を3人探してみた。この記事はふしみ Advent Calendar の8日目の記事です。

橋本麦

1992年生まれの映像作家。


group_inou / EYE

 

Eテレ『テクネ 映像の教室』のロトスコープ回に出てきたロトスコープもいい。 

Depthcope from Baku 麦 on Vimeo.

 

「どう作ったかはなんとなく想像できる」かつ「作品としての凄みというか、魔法によってできた感じを湛えている」見える映像作品が多い。

橋本麦のさらに凄いところは、ほとんどのミュージックビデオのメイキング過程をすべてブログとして公開しているところである。

これらの映像作品をある種の「オープンソース作品」として惜しげもなく手法を紹介していく姿には、神秘化に籠りがちなアーティストというよりも、ある種の「公共性」を作り手の間で共有しているエンジニアに近いものを感じる。

baku89.com

baku89.com

というか今見たら、メイキングを集めた記事でも"How To Become A Hacker"を引用してたりとか、バリバリのハッカー文化の洗礼を受けた作家のようだ。自分の作品発表の中でもしっかり影響を受けた作品や表現手法をmentionするカッコいいクリエイターなので、みなさんぜひ追いかけてほしい。

 

twitter.com

 

映像作家というのは遠い存在に思っていたけど、「動くものを作る」を仕事としている自分として共感できる考えも多く発表してくれている。

baku89.com

 

あと2人探してたんだけど居なかったので、これで終わりです。 

こたつで寝るな、ふとん乾燥機を買え

急に寒くなった。

この記事はふしみ Advent Calendar の7日目の記事です。

こたつで寝るのは危ない

家にこたつがある日本人の大半が、そして家にこたつのない日本人の多くがこの季節に抱くのは「こたつで寝たい」という気持ちであろう。

ただ、実際に寝てしまうと床が固いのと狭いのとで疲れが取れない。さらには脱水症状や低温やけどの危険もありろくなことがなさそうだ。

・上半身と下半身の体温に大きな差がある
・体温より高いコタツで異常に汗をかき、脱水症状に陥る

・腸の水分量も失われるので便秘も引き起こす
・狭い中で寝返りなどが出来ず、関節や筋肉にも負担がかかる

・結果的に疲れが取れず睡眠のリズムが崩れる
・のどや鼻が乾燥して風邪をひきやすい

コタツで寝るのは危険! 最悪、死に至ることも…

しかしながら、夜にこたつに入ってしまうと、寝るために温かいこたつを離れわざわざ冷たい布団に入るのがどうしても億劫になる。「暖気がもったいないから」という理由でこたつの電源を切ってもこたつに居続けてしまうという謎ムーブを発動させてしまう。

そんな皆さんに私が発見した完璧なソリューションを提供しよう。それはふとん乾燥機を買うことである。

 

暖房器具としてのふとん乾燥機 

三菱電機 ふとん乾燥機 ホワイト AD-X50-W

三菱電機 ふとん乾燥機 ホワイト AD-X50-W

 

 

ふとん乾燥機はふとんを乾燥する機械だと思われがちだが、我が家では主に暖房器具として利用されている。

ふとん乾燥機というのは、つまり、ホースから温風が出る機械である。これを布団に突っ込むと、布団と同時に人体があたたまる。

寒い時期になると、ふとんに入っても5分ほどはふとんに熱を奪われる状況が続く。すとん乾燥機があれば開始10秒で手に入るのである。しかもエアコンと違い温めるのは布団の中のみ。圧倒的にエコであるし、空気も乾燥しない。

 

ふとん乾燥機は実質こたつ

暖房器具としてのふとん乾燥機が活用できるのは就寝時に限らない。ふとん乾燥機を装備したふとんは、「テーブル部分のないこたつ」と考えることも可能である。そう考えるともはやこたつは必要がないのではないかと思えてくる。

次は今日飛ばした「最近やばいと思った人3人」の記事を書きます。

adventar.org

キャンプでひたすら料理するのが楽しかった

この記事は ふしみ Advent Calendarの6日目です。 

ひたすら料理するキャンプがやりたくなったのでやってみた。作った料理の記録がてらレポートを書いてみる。ちなみにキャンプは初めてです。

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場所は山梨県の道志の森キャンプ場。

キャンプ未経験なのでいろいろと調べた結果、安くて焚き火ができるフリーサイト (区画のない) のキャンプ場ということで選んだ。圧倒的広さと自由な雰囲気が特徴らしい。事前の支払いすら必要なく、適当にテントを張っていると係のお兄さんが原付で代金を回収しにくるというラフなスタイルであった。

野山に囲まれた場所で、焚き火のための枝も無限に集めることができる。 大人5人がかりで小一時間集めて相当な量が集まった。

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作ったもの

ソーセージ

事前にひき肉とスパイス等を混ぜ、腸詰めできる状態にしたものを持っていった。

写真は家での実験の様子。

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ソーセージ作りに必要なのは基本的には口金と腸の2つのみ。口金、絞り袋は製菓用のものでも利用できるらしい。

 

天然羊腸ウインナー(中太)用 1袋約2m 4袋セット

天然羊腸ウインナー(中太)用 1袋約2m 4袋セット

 

現地でみんなで腸詰め。これをグリル台で焼いたり、次に登場する燻製器で燻製したりして食べた。

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ちなみに、スーパーで入手できる材料でソーセージを自作すると、どうしてもボソボソとしてしまう。これはこれで手作り感があってよいのだけれど、もし流通しているものに近いプリっとした食感のソーセージを作りたいのであれば、「リン酸塩」を使うことをおすすめする。

今回はリン酸塩あり・なしでの食べ比べを行ったが、無添加のものはツナギのないハンバーグのような食感でどうしてもボソボソ感が目立ってしまった。

リン酸塩のみを小売してくれる業者はなかなかないが、ソーセージ用に使われる添加物をミックスしたものならここで入手できる。手作りなら量も調整できるのでお好みのプリプリ感を追求していただきたい。

www.garden-cook.com

絞り袋から絞る作業はなかなかの力仕事なので分担しながら頑張ろう。

燻製

手軽なアウトドア燻製器といえばSOTOのスモークハウス。

ソト(SOTO) 燻家 スモークハウス ST-114

ソト(SOTO) 燻家 スモークハウス ST-114

 

今回はベーコンや煮玉子、そしてソーセージなど大量の燻製したいものがあったのでダンボールで大きな燻製器を自作した。

分離式のバーナーを中に入れてステンレスボウルに入れたチップを加熱する仕組み。中でダンボールのボディに引火しないよう底面と側面にアルミホイルを貼り付けておくのがおすすめ。 

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定番のチーズ・煮玉子に加えて手羽先・ベーコンも作った。

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ベーコンは1週間ほど前から塩漬け→塩抜き→乾燥する必要がある大物。頑張った甲斐のあるおいしさであった。

興味のある人はここらへんの記事を参考にぜひやってみてください。自家製ベーコンは少し薄味に調整して作ると厚切りでバクバク食べられてよいですよ。

www.hotpepper.jp

ピザ

当初は本格的な石窯設備のある山伏オートキャンプ場を検討していたのだけど、予約が取れなかったので、こういう簡単なピザ焼き器を使ってピザを焼いた。

4-5人分のパーティサイズのピザにちょうどいい。上に炭を載せるとカリッと仕上がっておいしいらしい。

薄力粉を忘れるという大失敗があったが、目を離しているすきに強力粉100%なのにおいしいピザが完成していた。ありがとう。

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ダッチオーブン

今回借りた装備の中では一番大活躍した。鋳鉄のずっしりした鍋で、煮物のほか無水鍋のような蒸し焼きも得意。

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これはスペアリブバーベキュー、オレンジソース。オレンジマーマレード・醤油をベースにしたタレに漬け込んだスペアリブを根菜と一緒に蒸し焼きにするだけ。すばらしくうまい。レシピは適当に検索してくれ。

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ソーセージと手羽先の燻製の残りを焼いてみたりもした。

ダッチオーブン、最初は鉄フライパンのように焦げ付きやすいイメージだったけど、厚い鋳鉄でできているのでその心配はないらしい。むしろ蓋を開けずに放置するのが正しい調理法。

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ガーリックチップス

もともとは『山と食欲と私』で紹介されていた凶悪な料理。f:id:rfushimi:20181212001058p:plain

 

作り方は簡単。ニンニク・唐辛子・生タイムをオリーブオイルで揚げ、堅揚げポテトと和える。焚き火台がダッチオーブンでふさがっていたのでネイチャーストーブで。

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薪焼き

作ってもらったのでレシピはよくわからないけど美味しかった。ワイルドな肉料理が多いので、スーパーで生のタイムを見つけたら一房買って持っていくと役立つ (成城石井やプレッセなどに置いている)。

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そのほか

パエリア。学芸大学のハナマサで見つけた鍋つきのパエリアキットを使った。

こいつに限らずキャンプでは使い捨ての容器付きの料理キットが活躍する (アルミ容器付きの鍋セットとか、ポップコーンキットとか)。

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豆を挽いてコーヒーを淹れてみたりもした。コーヒー関連のものは割れ物が多くて持ち運びが怖かった。

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じゃがチーズバター。アルミホイル大活躍。ハナマサで業務用の50mのものを買って持っていくべし。

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他、コーンバターごはん、焚き火で溶かしたマシュマロをビスケットで挟んだ「スモア」などなど。 

料理以外のアクティビティはあまり用意していかなかったので、やることがなくなって暇にならないか若干心配していたのが、むしろ品数が多すぎて忙しいくらいだった。料理だけでしっかり楽しめた。

 

次のふしみ Advent Calendar は「最近やばいと思った人を3人紹介する」です。お楽しみに。

adventar.org

輪っかじゃない "Loop"

Loop という単語はなぜかメールやグループウェアと相性がいいらしく、身の回りでかなり頻繁に使われている。ただ用法が少し抽象的で、なかなか「輪」という意味のイメージと結びつきにくく、すぐに意味が出てこない。Appleの辞書にも用法が載っていないのでまとめてみた。

 

"(Please) Keep us in the loop"

「私達を輪の中に入れてください」=「何かあれば連絡ください」「関連する話題があったらCCに入れてください」という意味で使う。

 

"Add him/her in the loop"

誰かをCCや入れたり、関連するSlackグループに追加するときに使われる。

 

"Close the loop"

「伝わったことを確認する」「コミュニケーションを完結させる」英語圏の人は、要件が完了したり必要な情報が手に入ったりした時に確認のメールを送らない人も多い。丁寧に確認メールを送ると "Thanks for closing the loop!" と言われることもある。

また「輪を閉じる」=「サイクルを作る」という意味で、リテンションマーケティングや、リサイクルの文脈でもよく出てくる。

 

角幡唯介『極夜行』極限の暗闇を犬と旅する3ヶ月

探検家、角幡唯介の本。「極夜の冬の北極海を歩き、太陽を見ない数カ月を過ごした時、自分が何を思い、どのように変化するのかを知りたかった」という動機で始まる探検記。

探検家という人の考えを知るというのは初めての機会だった。どうにも胡散臭いイメージがあったが、すでに「型」の確立された有名な山に登る商業登山家などとはと異なり、探検とはなにか、GPSや飛行機のあるいま何が「探検」と呼べるのかを常に考え続け、立ち向かう価値のあるリスクを探し続ける生き方がかっこいいなと思った。

ちなみに、旅のお供として連れ歩く犬がとてもかわいい。とてもかわいいのだが、北極圏の探検家にとっては犬は非常用の食糧でもある。角幡は果たして食糧難に陥ってしまい、真剣に犬を食糧に入れた残日数をカウントしなければならない状況に至る。「犬を食べてしまう」という悪夢に魘される日々。この他にも、自分の生活から最も遠い非現実的な話でありながら生々しさのあるエピソードが多く面白い。

極夜行

極夜行